日本盲教育史研究会

公開:2015年02月01日

最終更新:2015年02月01日

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呼びかけ

日本盲教育史研究会趣意書

 日本の視覚障害者は早くから教育を生み出し、江戸期には世界最初の盲人教育機関の設置をみるまでに至りました。

 明治に入って立ち現れた近代的盲唖教育は、大正・昭和・平成を通じて営々と歩み続けます。その間、常に「曲がり角」と形容される困難や新しい課題に直面しつつも、それを逞しく超える努力を重ねました。今では想い出されることも稀な、消え去った試みもそこにはあったにちがいありません。

 教育の対象は、盲児だけでなく、弱視児、重複児へ、また年齢層も0歳児から成人の中途視覚障害者などへと拡大し、教育の場としては、盲学校だけでなく、通常校、特別支援学校なども加わっています。

 教育目標や指導方法も、先人たちの努力によって磨かれてきました。

 教育が基盤となって、人間としての尊厳を支える点字、文化、労働、福祉、権利が耕され、自ら主体者となる機関や団体も誕生しました。

 昨今、特別支援教育の名による制度の改編が進行しつつあります。インクルージョンの理念をどう具体化するかも鋭く模索されています。盲学校の存立意義と役割が吟味し直され、視覚障害教育の在り方や関係機関の連携の姿が問われています。

 また、創立百年を迎える盲学校が相次ぐ中で、教育史への関心が高まっています。特別支援教育の源流を訪ねるボランティアの方々も増えています。世界の、そして日本の点字の来し方を振り返り、行く末を想う立場からの開拓の試みも広がっています。

 さらには、一般の歴史研究者によって、社会的少数者の処遇史に着目し、社会の在り様を吟味しなおす機運も強まっています。「外からみた盲教育」という観点も重要でしょう。

 明治の声も大正の息づかいも遠くなり、昭和・平成の資料ですら消失の危機にさらされている事情を考え併せると、ことは急ぎます。広範な方々とともに、全国各地方・学校などに埋もれている史料の発掘、保存、活用を追求し、調査・研究の成果を交流・共有していく必要を痛感します。 

 すでに各分野で研究業績を積んでいらっしゃる方々はもちろん、気鋭の中堅・若手、院生・学生・卒業生、点字ユーザー・弱視者・家族・ボランティア、関係機関のスタッフ、教育関係者、さらに「日曜歴史家」の皆様まで、幅広いご入会を心より期待しています。

2012(平成24)年9月5日現在

呼び掛け人  代表 引田秋生

  • 伊藤友治
  • 岩崎洋二
  • 大橋由昌
  • 土居由知
  • 深澤茂俊
  • 渡辺 譲
  • 東海良興
  • 泉 義明
  • 森田昭二
  • 松井 繁
  • 古賀副武
  • 松尾佐保
  • 木下知威
  • 甲賀金夫
  • 岸 博実

呼びかけ人は以上です。

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英語:Japan Society on the History of Blind Education

エスペラント:Japana Societo pri la Historio de Blindul-Edukado(ヤパーナ ソツィエート プリ ラ ヒストリーオ デ ブリンドゥール・エドゥカード)

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