日本盲教育史研究会

掲載:2016年05月08日

最終更新:2016年05月08日

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『むつぼしのひかり 墨字訳』 第1集

ついに『むつぼしのひかり 墨字訳』第1集が出版されました!!

 明治の、最初期の点字雑誌『むつぼしのひかり 墨字訳』第1集(第1号〜第10号)が2月25日に社会福祉法人桜雲会から出版され、ただ今販売中です。定価は1500円プラス税。A4判で230頁のいささか分厚い、重たい冊子となりました。

 原本は点字ですから、まず多くの人にその存在を知っていただきたいと考え、一般向けにあまり大きくない活字の本になっています。視覚障害者の方にはテキスト版CD(無料)をつけました。

 『むつぼしのひかり』は、明治36(1903)年に東京盲唖学校盲生同窓会が同窓会雑誌のわくを超え、当時の盲人達に点字の普及を図りつつ、日本中の点字使用者のネットワークを目指して発刊したものです。私達はそれを点字総合雑誌とよびました。日本最初の点字新聞『あけぼの』が明治39年ですから、それより早い点字出版物です。筑波大学附属視覚特別支援学校資料室には、この『むつぼしのひかり』が昭和18年まで300号余りが保存されています。明治からの点字資料がこれほどまとまって存在するのは、世界的にも珍しいものと思います。

 私達プロジェクトチームは、2005年以来この保存を図りつつ、貴重な資料の存在を広く社会に示したいと考え、墨字訳の作業を続けてきました。10年かかってようやく第1集が出版できたというわけです。今は第2集の編輯に取りかかっていて、今年中には出版したいと考えています。全部が墨字訳として出版できるのは2〜30年後のことになります。

 内容は、視覚障害者が視覚障害者のために書いたものですから、盲人論など今日の障害者問題に通用するものがあふれています。明治は決して古くないと感じます。視覚障害者の視点から、日本の近代化の歴史が問い直せるのではないでしょうか。 

 是非多くの方に、まず購入していただき、第2集以降の基金にご協力をお願いしたいと思います。そして、読んでいただき、この資料集を基にした研究を生み出してほしいと思います。(プロジェクトチーム代表 岩崎洋二)

『むつぼしのひかり 墨字訳』第1集のリーフレット
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『むつぼしのひかり 墨字訳』第1集のリーフレットは 以上です。

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英語:Japan Society on the History of Blind Education

エスペラント:Japana Societo pri la Historio de Blindul-Edukado(ヤパーナ ソツィエート プリ ラ ヒストリーオ デ ブリンドゥール・エドゥカード)

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