日本盲教育史研究会

掲載:2022年07月16日

最終更新:2022年07月16日

メニューをスキップして本文へ

案内終わり♪

ここから本文です。

会長挨拶バックナンバー(2022年07月16日から)

ようこそ「盲史研」ウェブサイトへ ――盲史研の更なる発展にご意見を――

日本盲教育史研究会会長 伊藤友治

伊藤友治会長

 ここへ来てコロナの感染が急拡大しています。またか、と大変心配されますが、 「明けない夜はない」と言われます。巨視的に見れば、2年半にわたって猛威を振るい続けたコロナ禍も「ようやく彼方に暁の光が見え始めた」ということも、また否めない事実かと思われます。この間、初夏のミニ研修会は2回の延期、秋の総会・研究会は書面による総会のみの開催という事態を余儀なくされました。楽しみにしていた方も多くいらっしゃったのではないかと思うと、大変残念ですし申し訳なくも思っております。今年は盲教育史研究会も創立から満10年ということで、記念すべき10周年の年に当たります。そこで、少しでも皆様方のご期待に応えられるよう次のような活動を企画しました。

 福岡でのミニ研修会は、6月20日に「九州北部の盲僧と筑前琵琶」というテーマで、イタリア会館において講話と座談会を行ないました。このミニ研はコロナ禍の心配もあったため関西と九州の運営委員4名のみで実施しましたが、これだけの人数では余りにも勿体ない充実した内容だったようです。講話は、福岡市博物館市史編纂室の宮野弘樹さんから「福岡市立博物館所蔵資料から見た盲僧 ―地域に残された史料を読み解き盲僧の歴史を考える―」というお話を伺いました。その後、イタリア人のドリアーノ・スリスさんから、琵琶職人となったきっかけ、楽器としての琵琶の魅力、肥後盲僧山鹿良之さんとの交流、今後の活動とこれからの琵琶音楽等々について座談会形式でお話を伺ったそうです。ドリアーノさんは日本に来られた時、偶然聞いた琵琶の音色に魅せられ、筑前琵琶の修復・普及活動等を行われている方です。午後からは、成就院へも足を伸ばし盲僧と琵琶の関係についても原点に遡ってお話を伺えたそうです。この研修会を通し、視覚障害者が、音楽や文化に果たした影響力の大きさを痛感したとのことでした。また、関係する皆様がそれぞれの立場から盲教育史研究に関心を寄せておられることがよく分かり、感謝と実りの多い一日だったようです。この様子は福岡の田村威浩さんに動画を撮影していただき、7月中にはYoutubeで配信する予定ですので、是非ご覧ください。

 秋の記念総会・研究会は、第1回の会場と同じ日本点字図書館において対面とオンラインによる開催を計画しております。テーマは「盲史研満10歳―進展と今後―」とし、これまでの歩みを振り返ると共に、今後を見据えた大会にしたいと思っております。そのため、講演も第1回の時と同様、筑波大学及び福山市立大学名誉教授の中村満紀男先生に「日本の視覚障害教育の1世紀半と今後 ―インクルーシブ社会をめざして―」というような内容でお話いただくことにしました。先生は、昨年の11月に「障害児教育のアメリカ史と日米関係史 後進国から世界最先端の特殊教育への飛翔と失速」という大著を明石書店から刊行されています。それらの内容も踏まえて、大変興味深いお話が伺えるのではないかと楽しみにしております。その他にも新進気鋭の方を交えた研究発表も予定しています。是非多くの方にご参加いただき、節目の意義ある大会になりますことを期待しております。

 更に、10周年の企画として、これまで実施してきた本会の足跡を振り返りつつ、ミニ研修会の内容を中心に紹介し、それに「盲教育史跡めぐり」を加味した冊子を作成したいと考えております。具体的には、浜松・神戸・札幌・北九州・金澤・岡山・東京・福岡のミニ研修会で訪れた史跡を中心に、京都の史跡等も加えて一冊の記念誌兼ガイドブックにしたいと思っております。このことを通し、これまでの足跡をまとめると共に、これからの新しい史跡の開拓、更には一般の方々への理解・啓発にも繋がれば幸いです。是非、皆様方のお声もお寄せください。

 厳しい2年半ではありましたが、会員数は170名程を保っております。また、本会ウェブサイトへの訪問者数も一時若干減少しましたが、5月になってまた増加し月2千人に迫る勢いとなってきました。これもコロナが終息の兆しを見せはじめたことにより、皆様方の関心が再び盲史研に向けられ始めた結果ではないかと嬉しく思っております。開設当初からの延べ人数は、今年の5月現在で145,274人です。これはひとえに皆様方のご支援と本会に対する興味・関心の表れだと感謝しております。今後、更に本会活動の充実を図ると共に、ウェブサイトの内容も充実させていきたいと思っておりますので、皆様方の益々のお力添えをお願い致します。

 石川倉次先生によって日本点字が翻案された間もない頃、東京盲唖学校・京都盲唖院共に協力して点字の普及・発展に努めていました。その頃の状況について、暁の星は数も少なく微かな明るさであるという例えとして「暁天の星」と言った京都盲唖院の大島伝次郎氏の言葉を引用し、本会の岸事務局長は、その後の点字の発展を「暁天の星から満天の星へ」と仰っています。私も今年の活動が盲史研にとって、まさしく「暁天の星から満天の星」へのきっかけとなりますことを願いつつ・・・。

本文は以上です♪

ナビ終わり♪


Copyright 2015 日本盲教育史研究会, All rights reserved.

英語:Japan Society on the History of Blind Education

エスペラント:Japana Societo pri la Historio de Blindul-Edukado(ヤパーナ ソツィエート プリ ラ ヒストリーオ デ ブリンドゥール・エドゥカード)

ここがページの最後です♪