日本盲教育史研究会

掲載:2015年02月01日

最終更新:2015年02月01日

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会長挨拶バックナンバー(2015年02月01日から)

ようこそ「盲史研」ウェブサイトへ ――盲史研発足の頃と3年の歩み――

日本盲教育史研究会会長 引田秋生

引田秋生会長

 日本盲教育史研究会は、2012年10月13日、東京の日本点字図書館において、発足総会、第1回研究会を開催しました。そこにこぎ着けるまでには、毎日新聞社、附属視覚特別支援学校、桜雲会の会議室をお借りして5回に及ぶ準備委員会を開催していますが、当時、点字毎日編集部次長であった野原隆さんの存在がなければこの研究会の発足はもっと遅くなっていたかもしれません。準備会では京都府立盲学校の「京盲文書」をはじめとする膨大な資料、更に筑波大附属視覚特別支援学校資料室の明治期の資料、同窓会誌「むつぼしのひかり」をはじめとするこれまた多くの資料を相互に見学する中で、両校以外にも残されている各地の盲学校の資料の保存と活用を進めていくことの必要性が話され、そして、時あたかも、特別支援教育に転換した後で、視覚障害教育の専門性の継承・発展が声高に叫ばれ始めていた時期でした。盲教育だけでなく福祉分野等もカバーしながら、学会という固苦しい組織でなく、市井の歴史研究家も含めて誰でも参加しやすい緩やかな研究会としようということになりました。主として日本の明治期以降の歴史を研究することにより、今後の盲教育の方向を示唆するものが少しでも得られるのではないかという期待を抱いて発足しました。

 第1回(福山市立大学教授中村満紀男先生)及び第2回研究会(四天王寺大学教授愼英弘先生)の記念講演は研究会のスタートにふさわしいタイムリーな内容で参加者に勇気を与えるものでした。会報第1・2合併号に講演の詳細が報告されていますので是非読んでいただきたい内容です。そして、それぞれの研究会の翌年5月に開催されたミニ研修会は、参加者こそ大会には及ばないものの、内容的には大会に匹敵するほど充実したものでした。浜松では、「愛情の庭」の著者の高橋タカ子さんと東京盲学校卒業生の相原夏江さんから直接お話を伺うことができ、日本点字の翻案者・石川倉次の足跡をたどりました。神戸では木下和三郎と左近允孝之進の再評価について4人の報告者が連携して熱く語っていただきました。大会やミニ研修会の間に開催される運営委員会についても触れなければなりません。会議の時間の半分の2時間を情報交換に充て、各委員が取り組んでいることや関心を抱いていることを報告する時間にしました。これが、毎回、結果的に研究会のようになり、その中から、『愛情の庭』の復刻出版も生まれました。

 皆さんのご理解とご協力により、盲史研も170名を超える会員を有する研究会となり、2014年10月には筑波大学東京キャンパスにて第3回研究会を迎えました。2015年5月には北海道で第3回ミニ研修会を予定しています。このウェブサイトのオープンを機に多くの方々が、盲史研に関心を持っていただき様々なご意見や情報をお寄せいただくことを期待しております。

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英語:Japan Society on the History of Blind Education

エスペラント:Japana Societo pri la Historio de Blindul-Edukado(ヤパーナ ソツィエート プリ ラ ヒストリーオ デ ブリンドゥール・エドゥカード)

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